偽物に注意!ルイ・ヴィトンの買取で安全な見分け方をプロが解説
「ルイ・ヴィトンのバッグを売りたいけど、これって本物なのかな?」
「もしかして偽物だったらどうしよう…」
ルイ・ヴィトンは、世界中で人気が高く、中古市場でも活発に取引されています。その一方で、残念ながら精巧な偽物(コピー品)も数多く出回っているのが現実です。
もし偽物を知らずに買取店に持って行ってしまったら、どうなるのでしょうか?また、大切なルイ・ヴィトンを安全に、そして納得のいく価格で買い取ってもらうためには、どうすればいいのでしょうか。
今回は、買取のプロが教える、ルイ・ヴィトンの偽物を見分けるためのポイントと、安全に取引するための方法を分かりやすく解説します。
なぜルイ・ヴィトンは偽物が多い?
ルイ・ヴィトンは、そのブランド力と資産価値の高さから、偽造品のターゲットになりやすいブランドです。また、多くのモデルが普遍的なデザインであるため、精巧に模倣されたものが流通してしまうことがあります。
しかし、プロの鑑定士は、素人目には分からない細かな違いを見抜くことができます。
プロが教える!ルイ・ヴィトンの偽物を見分ける5つのポイント
プロの鑑定士は、以下の点を総合的に判断して真贋を見極めます。お手持ちのルイ・ヴィトンをチェックする際の参考にしてみてください。
1. シリアルナンバー(製造番号)
2020年頃までの製品には、製造国と製造年を表すシリアルナンバーが刻印されています。この番号には、以下のような特徴があります。
刻印のルール:アルファベット2文字と数字4桁で構成されているのが一般的です。
刻印の状態:本物は、刻印が均一で、文字が潰れていないのが特徴です。
注意点:2021年頃からは、シリアルナンバーではなく「ICタグ(RFIDタグ)」に移行しています。そのため、新しい製品にシリアルナンバーがなくても偽物とは限りません。
2. ロゴのフォントと刻印
ブランドの顔であるロゴは、本物と偽物で最も違いが出やすい部分の一つです。
「O」の形:「LOUIS VUITTON」のロゴにある「O」の文字は、本物は真円に近い形をしています。偽物は縦長になっていることが多いです。
刻印の深さ:本物は刻印が深く、はっきりと均一に押されています。偽物は浅かったり、ムラがあったりします。
3. 縫製(ステッチ)の丁寧さ
ルイ・ヴィトンの製品は、非常に高い技術で丁寧に作られています。
縫い目の角度:本物は斜めに縫われているのが特徴です。偽物は安価なミシンで縫ったように、まっすぐになっていることが多いです。
糸の太さ:本物は少し太めの糸が使われており、しっかりと縫われています。偽物は糸が細く、頼りない印象を受けることがあります。
縫い目の間隔:本物の縫い目は、一定の間隔で綺麗に並んでいます。
4. 金具の質感と刻印
ファスナーや留め具、Dリングなどの金具にも注目しましょう。
メッキのムラ:本物の金具は、メッキが均一で光沢があります。偽物はメッキにムラがあったり、安っぽい光り方をすることがあります。
刻印の精巧さ:金具に刻印されているロゴは、本物は潰れがなく、線の太さまで細かく表現されています。
5. モノグラム柄の配置
ルイ・ヴィトンの象徴であるモノグラム柄にも、本物ならではの特徴があります。
左右対称の配置:モノグラムの柄は、バッグの中心から左右対称に配置されるように作られています。
ロゴが途切れていないか:本物の製品は、ファスナーや縫い目でロゴが途切れたり、不自然に切れたりしないようにデザインされています。
買取店で安全に取引するための注意点
ご自身で「これは本物だ」と確信を持っていても、プロの鑑定士に見てもらうのが最も安全です。
信頼できる買取店を選ぶ:実績が豊富で、鑑定士の専門知識が豊富な買取店を選びましょう。
複数の業者で査定を受ける:いくつかの業者に査定を依頼して、価格や対応を比較すること(相見積もり)は、高価買取にもつながる重要なポイントです。
査定の理由を尋ねる:査定額に納得いかない場合や、偽物と判断された場合でも、その理由を丁寧に説明してくれる業者は信頼できます。
買取店で「偽物」と判断されたら?
もしも、買取店で「偽物と判断された場合」でも慌てる必要はありません。
ほとんどの買取店は、偽物と判断した品物を買い取ることができないと伝えますが、「偽物です」とはっきり言わず「当社の基準ではお買取が難しいです」といった丁寧な言葉で表現することが多いです。
これは、法的なトラブルや顧客との摩擦を避けるための対応であり、あなたが犯罪者として扱われるわけではありません。もし理由が気になる場合は、丁寧に「なぜお買取が難しいのか」を尋ねてみましょう。
まとめ:安全な買取で、大切なバッグを次の人へ
ルイ・ヴィトンの買取を考えているなら、まずはご自身で簡単にチェックしてみるのも面白いかもしれません。しかし、最終的にはプロの目利きに頼るのが最も安全で確実です。
大切なルイ・ヴィトンを、安心して、そして納得のいく価格で手放すために、信頼できる買取店を選び、賢く取引を進めていきましょう。あなたのバッグが、また次の誰かの元で輝きを放つことを願っています!