ヴィトン買取・査定前に確認すべき「状態チェックリスト」:1円でも高く売るためのセルフ検品
ルイ・ヴィトンの製品は、たとえ使い古した状態でも「ヴィトンだから」という理由で高値がつく稀有なブランドです。しかし、査定士は非常に細かなポイントを見て「ランク」を決定しています。
査定に出す前に自分自身で状態を把握し、簡単なケアをしておくだけで、数千円から数万円の査定額アップにつながることも珍しくありません。
売却を検討中の方が必ずチェックすべき「検品項目」をリスト化しました。
1. 外観(キャンバス・レザー)のチェック
まずはバッグや財布の「顔」となる外装の状態を確認しましょう。
角スレ(四隅の状態): 底の四角が擦れて破れていないか、パイピング(縁取り)が露出していないか確認します。ここは査定ランクを左右する最重要ポイントです。
ヌメ革のヤケ・シミ: モノグラム等の持ち手に使われるヌメ革が、どの程度焼けているか。また、雨染み(輪ジミ)がないかチェックします。
ベタつき(表面): ヴェルニラインなどのエナメル素材は、保管状態によって表面がペタペタすることがあります。
糸のほつれ・破れ: ステッチ(縫い目)が飛んでいる箇所や、折り曲げ部分に亀裂が入っていないか確認します。
2. 内側(ライニング)のチェック
実は外見よりも減額対象になりやすいのが、バッグや財布の「内側」です。
ベタつき・剥がれ: 日本の高温多湿な環境では、内ポケットの合皮が溶けてベタついたり、粉を吹いたように剥がれたりすることがあります。
ペン跡・化粧品汚れ: ポケットの底にボールペンの跡や、ファンデーションの粉などが付着していないか確認しましょう。
匂い(タバコ・香水・カビ): 自分では気づきにくいですが、査定士は必ず匂いを嗅ぎます。強い匂いがある場合は、数日間陰干しするだけで印象が変わります。
3. 金具・パーツのチェック
細かなパーツの動作不良は、ランクダウンの直接的な原因になります。
ファスナーの開閉: スムーズに動くか、噛み合わせが悪くないか。
金具のメッキ剥げ・青サビ: ファスナーの持ち手やボタンに、緑色のサビ(緑青)が出ていないか。これは綿棒などで優しく拭き取るだけで綺麗になる場合があります。
ハンドルの付け根: 根元のレザーにひび割れがなく、しっかりと固定されているか。
4. 査定額を左右する「その他のポイント」
状態以外にも、査定額を決定づける要素があります。
シリアルナンバー(製造番号)の確認: 近年の製品はICチップ(RFID)内蔵ですが、少し古いモデルには必ず刻印があります。これが見つからないと「買取不可」になるリスクがあるため、場所を把握しておきましょう。
イニシャル刻印の有無: 財布などに自分のイニシャルを入れている場合、残念ながら大幅な減額対象(数千円〜数万円マイナス)となります。
付属品の有無: 箱、保存袋、ショルダーストラップ、パドロック(南京錠)と鍵。特に「そのバッグ専用のパーツ」が欠けていると、数千円単位で引かれます。
まとめ:査定士に「大切にされていた」と思わせるのがコツ
査定士も人間です。埃だらけで持ち込むよりも、**「乾いた布で拭く」「内側のゴミをガムテープや掃除機で取る」「1日陰干しする」**という最低限のケアが施された商品には、自然と高めのランクをつけたくなるものです。
このチェックリストで「今の状態」を把握したら、次は「今の市場での買取相場」を調べてみましょう。ヴィトンの価値は日々変動しています。