排水管つまりを自力で解消!プロが教える原因別の対策と予防の決定版
「急にキッチンの水が流れなくなった」「お風呂の排水口から嫌なニオイがする」といったトラブル、実は家庭でよく起こる悩みの一つです。毎日使う場所だからこそ、排水管が詰まってしまうと家事や生活がストップしてしまい、本当に困りますよね。
水道業者を呼ぶと数万円の出費になることもありますが、実は初期段階のつまりであれば、身近な道具を使って自分で解決できるケースがほとんどです。
この記事では、場所別のつまりの原因から、誰でも試せる具体的な解消法、そして二度とつまらせないためのメンテナンス術までを詳しく解説します。
なぜ排水管はつまるのか?場所別の主な原因
排水管がつまる理由は、場所によって全く異なります。まずは「何がつまっているのか」を把握することが、解決への第一歩です。
1. キッチン(台所)
キッチンの主な原因は**「油汚れ」と「食材カス」**です。
調理器具や食器に付着した油が排水管の中で冷えて固まり、そこに細かな食材カスが吸着することで、まるで雪だるま式に管を塞いでしまいます。
2. 浴室(お風呂)・洗面所
お風呂や洗面台の天敵は**「髪の毛」と「石鹸カス」**です。
抜け毛が網目を抜けて排水管に溜まり、そこに皮脂汚れやシャンプーのカスが絡みつくことで、ヘドロ状の大きな塊が形成されます。
3. トイレ
トイレの場合は、**「大量のトイレットペーパー」や「流せるタイプのお掃除シート」**が原因になることが多いです。また、誤って落とした異物(スマホやペン、子供のおもちゃなど)が引っかかっている場合もあります。
道具別!排水管つまりの解消テクニック
家にあるものやホームセンターで手に入る道具を使って、つまりを解消する方法を紹介します。
1. お湯とタオルを使った「真空解消法」
軽度の油つまりに効果的な、特別な道具を使わない裏技です。
排水口のゴミ受けカゴを取り外します。
排水管の穴にタオルを詰め込み、隙間がないようにしっかり塞ぎます。
シンクにお湯(40〜50度程度)を溜めます。※熱湯は配管を傷めるため厳禁です。
お湯が溜まったら、一気にタオルを引き抜きます。
お湯の重みと水圧が一気にかかることで、中の汚れを押し流すことができます。
2. 重曹とクエン酸(お酢)のナチュラルパワー
環境に優しく、ヌメリや軽微なつまりに効果を発揮します。
排水口に重曹をたっぷり(カップ1杯程度)振りかけます。
その上からクエン酸(またはお酢)を重曹の半分程度の量、回しかけます。
シュワシュワと泡立ってきたら、30分〜1時間ほど放置します。
最後に多めのお湯で洗い流します。
3. ラバーカップ(スッポン)の正しい使い方
多くの人が誤解していますが、ラバーカップは「押す」のではなく**「引く」時が本番**です。
カップが完全に浸かるまで水を張ります。
排水口に密着させ、ゆっくり押し込みます。
力を入れて、勢いよく「ガバッ」と引き抜きます。
この真空状態を作る作業を数回繰り返すことで、固まった汚れが崩れて流れやすくなります。
4. ピーピースルーなどの強力洗浄剤
市販のパイプクリーナーよりも強力な、プロも愛用する医薬用外劇物指定(または同等の強力タイプ)の洗浄剤を使用する方法です。
ポイント: 強力なアルカリ成分がタンパク質や油汚れを強力に分解します。必ず換気を行い、ゴム手袋とメガネを着用して使用してください。
排水管清掃で絶対にやってはいけないNG行動
良かれと思ってやったことが、かえって事態を悪化させ、修理費用を跳ね上げさせてしまうことがあります。
熱湯(80度以上)を流す: 一般的な家庭の排水管(塩ビ管)は熱に弱く、変形や破損の原因になります。
針金ハンガーで無理に突つく: 配管を傷つけたり、穴を開けてしまうリスクがあります。また、奥でハンガーが引っかかり取れなくなるトラブルも多いです。
無理な加圧: 高圧洗浄機を知識がない状態で使用すると、接続部から水漏れを起こし、床下浸水の原因になります。
専門業者を呼ぶべきタイミングと費用の目安
自力で30分ほど試しても改善されない場合は、物理的に固形物が詰まっているか、屋外の「排水桝(はいすいます)」に問題がある可能性があります。
業者に依頼したほうが良いケース
水が全く引かず、逆流してくる。
ゴボゴボという異音がずっと続いている。
家の外にある排水桝から水が溢れている。
費用相場の目安
基本料金+作業費: 8,000円〜15,000円程度
高圧洗浄が必要な場合: 20,000円〜50,000円程度
※夜間料金や部品交換が必要な場合は、さらに追加費用がかかるのが一般的です。
もうつまらせない!今日からできる予防習慣
つまりを解消した後は、その状態をキープすることが大切です。日々のちょっとした意識で、高額な修理費用を節約できます。
1. 油をそのまま流さない
フライパンや皿に残った油は、キッチンペーパーで拭き取ってから洗うのが鉄則です。これだけでキッチンつまりの8割は防げます。
2. 排水口ネットを活用する
髪の毛や細かな食材カスを逃さないよう、目の細かいネットを装着しましょう。毎日取り替えることで、ヌメリの発生も抑えられます。
3. 週に一度の「大量排水」
シンクやお風呂の桶にたっぷり水を溜め、一気に流す習慣をつけましょう。配管内に溜まりかけた汚れを定期的に押し流す効果があります。
4. 適切な洗剤の定期使用
月に一度、市販の液体パイプクリーナーを流しておくだけでも、汚れが層になるのを防ぐことができます。
まとめ
排水管のつまりは、日々の生活習慣が積み重なって起こるものです。まずは今回紹介した「お湯とタオルの方法」や「ラバーカップ」を試してみてください。
「最近流れが悪いな」と感じたときが、メンテナンスのベストタイミングです。完全に詰まってしまう前に対処することで、快適な水回りを安く、簡単に維持することができます。
もし、どうしても解決できない場合は、無理をせず信頼できる水道業者に相談しましょう。早期発見・早期解決が、結果として住まいを長持ちさせる秘訣です。