新生児の「ズーズー」音は大丈夫?苦しそうな呼吸の見分け方と受診のタイミングを解説


生後間もない赤ちゃんの寝顔を見ているとき、「ズーズー」「ブーブー」といった低い音が鼻の奥から聞こえてくると、パパやママは「どこか苦しいのではないか」「病気ではないか」と心配になりますよね。

実は、新生児期から乳児期にかけて、こうした呼吸音が聞こえるのは決して珍しいことではありません。しかし、その音が単なる鼻づまりによるものなのか、それとも一刻を争う受診が必要なサインなのかを見極めることは、赤ちゃんの健康を守る上で非常に重要です。

この記事では、新生児特有の呼吸音の原因から、自宅でチェックすべき「苦しそうな呼吸」のポイント、そして病院へ行くべき受診のタイミングについて詳しく解説します。


なぜ新生児は「ズーズー」と音が鳴るのか?

多くの赤ちゃんが音を立てて呼吸をするのには、身体の未発達さが関係しています。

1. 鼻の通り道が非常に狭い

新生児の鼻腔は驚くほど細く、わずかな分泌物(鼻水や鼻くそ)があるだけで、空気が通る際に振動して音が鳴ります。大人であれば気にならない程度の乾燥でも、赤ちゃんにとっては鼻が塞がる要因になります。

2. 鼻呼吸が基本である

赤ちゃんは生後しばらくの間、口で上手に息をすることができません。すべての呼吸を狭い鼻の穴で行っているため、少しの抵抗が大きな音として響いてしまうのです。

3. 粘膜が敏感で分泌物が多い

赤ちゃんの鼻の粘膜は非常にデリケートです。外気の冷たさやホコリに反応しやすく、防御反応としてすぐに鼻水を作ります。これが奥に溜まると、あの独特な「ズーズー」という音に繋がります。


正常な「ズーズー」と注意が必要な「苦しい呼吸」の見分け方

単に音が鳴っているだけなら様子を見ても大丈夫なことが多いですが、以下のような「全身を使った呼吸」をしている場合は注意が必要です。

【様子を見てOKなサイン】

  • ズーズー鳴っていても、おっぱいを力強く飲めている。

  • 顔色が良く、機嫌が良い時間がある。

  • 眠れている(途中で何度も起きるが、呼吸が止まっている様子はない)。

【注意が必要な「苦しそうな呼吸」のチェック項目】

  • 陥没呼吸(かんぼつきゅうにゅう): 息を吸う時に、喉の付け根や肋骨の間、みぞおちがペコペコと凹む。

  • 鼻翼呼吸(びよくきゅうにゅう): 鼻の穴を大きく膨らませて、一生懸命に空気を吸い込もうとしている。

  • 喘鳴(ぜんめい): 鼻ではなく、喉や胸の奥から「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と音が聞こえる。

  • 呻吟(しんぎん): 息を吐く時に「うーん、うーん」と唸るような声を出す。

これらの症状は、体内の酸素を取り込む力が落ちているときに見られる反応です。


すぐに病院へ!緊急性が高い受診のタイミング

鼻づまりだけでなく、以下の症状が伴う場合は、夜間であっても医療機関への相談を検討してください。

1. チアノーゼが出ている

唇、顔、爪の色が青紫っぽくなっている場合、酸素不足に陥っているサインです。非常に緊急度が高い状態です。

2. 哺乳(ほにゅう)ができない

鼻が詰まって苦しいために、おっぱいを数秒吸っては離して泣く、あるいは全く飲もうとしない場合です。新生児は脱水症状を起こしやすいため、早めの処置が必要です。

3. 無呼吸の状態がある

呼吸が数秒間止まり、その後に慌てたように呼吸を再開する場合や、ぐったりして活気がない場合は、呼吸管理が必要なケースがあります。

4. 高熱や激しい咳を伴う

鼻づまりだけでなく、熱が38度以上ある場合や、コンコンという乾いた咳、湿った咳が出る場合は、RSウイルス感染症や肺炎などの感染症の可能性があります。


自宅でできる「ズーズー音」の緩和ケア

受診するほどではないけれど、赤ちゃんが少しでも楽に過ごせるようにしてあげたい時は、以下の方法を試してみてください。

  • 鼻吸い器での吸引: お風呂上がりの鼻水が柔らかいタイミングで、電動鼻吸い器などを使って優しく吸い取ってあげましょう。

  • 室内の加湿: 湿度を50〜60%に保つことで、鼻水の粘り気が抑えられ、通りが良くなります。

  • 姿勢の調整: 授乳の際や寝かせるときに、上半身を少しだけ高くしてあげると、鼻水が喉に落ち込みにくくなり、呼吸が楽になります。


まとめ:親の「違和感」が最大の防御

新生児の「ズーズー」音の多くは、成長とともに鼻の構造がしっかりしてくることで自然に消えていきます。しかし、命に関わるような重篤な呼吸困難が隠れている可能性もゼロではありません。

「いつもと呼吸のリズムが違う」「なんだか顔色が悪い気がする」といったママやパパの直感は、非常に重要な診断材料になります。少しでも不安を感じたり、判断に迷ったりしたときは、遠慮せずに小児科を受診し、専門医の判断を仰ぎましょう。

日頃から赤ちゃんの「いつもの呼吸音」を知っておくことが、異変にいち早く気づくための第一歩です。



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