上司に褒められた時の返答マナーとは?「とんでもございません」以外のスマートな返し方


職場で上司から仕事の成果や姿勢を褒められた際、どのように返答していますか?「いえいえ、そんなことはありません」と謙遜しすぎたり、逆に「ありがとうございます」だけで終わらせてしまったりと、意外と反応に困るものです。

特に、咄嗟に出てくる「とんでもございません」という言葉。実は、これ以外にも相手との信頼関係をさらに深め、あなたの評価をより高めてくれるスマートなフレーズがたくさんあります。

この記事では、上司に褒められた際の基本的なマナーから、状況に応じた最適な返答バリエーション、さらには好印象を与えるコミュニケーションのコツまでを詳しく解説します。


褒められた時の基本姿勢:謙虚さと感謝のバランス

上司が部下を褒める時、そこには「さらなる成長への期待」や「モチベーションの向上」といった意図が含まれています。そのため、過度な謙遜で言葉を強く否定してしまうと、上司の評価や配慮を無下にしてしまう可能性もあります。

大切なのは、**「謙虚でありながら、素直に感謝を受け入れる」**という姿勢です。以下の3つのステップを意識しましょう。

  1. 感謝を伝える(ありがとうございます)

  2. 謙遜の意を示す(恐縮です / もったいないお言葉です)

  3. 周囲への配慮や次への意欲を添える(〇〇さんのご指導のおかげです / 次も精進します)


「とんでもございません」は間違いではないが……

よく「『とんでもない』は形容詞なので『とんでもございません』は誤用だ」と言われることがありましたが、現在は文化審議会の指針により、丁寧な打ち消しの表現として定着していることが認められています。

したがって、ビジネスシーンで使っても失礼にはあたりません。しかし、毎回「とんでもございません」一点張りでは、どこか機械的で距離感のある印象を与えてしまうこともあります。

状況に合わせて、より血の通った言葉を使い分けるのがデキるビジネスパーソンのマナーです。


【シーン別】上司に褒められた時のスマートな返し方

具体的によくあるシチュエーション別のフレーズをご紹介します。

1. 成果やスキルを褒められたとき

「今回のプロジェクト、よくやったね」「資料が分かりやすかったよ」と言われた場合です。

  • 「ありがとうございます。そのようにおっしゃっていただけると励みになります。」

    素直な喜びを伝えることで、上司も「褒めてよかった」と感じます。

  • 「もったいないお言葉です。次はさらに精度の高いものを目指します。」

    謙遜しつつも、成長意欲をアピールできるポジティブな返答です。

  • 「恐縮です。〇〇さんのアドバイスがあったからこそ、ここまで仕上げることができました。」

    自分の手柄にせず、上司の指導のおかげであることを強調すると、非常に可愛がられる返答になります。

2. 努力や姿勢を褒められたとき

「いつも遅くまで頑張っているね」「細かいところまでよく気がつくね」など、プロセスを評価された場合です。

  • 「ありがとうございます。少しでもチームの力になれればと思っております。」

    自分のためだけでなく、組織のために動いているという貢献心を示せます。

  • 「お気づきいただけて光栄です。今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。」

    見ていてくれたことへの感謝を伝え、さらなる指導を仰ぐ謙虚な姿勢です。

3. 公の場で褒められたとき

会議や朝礼など、他の社員がいる前で褒められた場合は、より周囲を立てる配慮が必要です。

  • 「ありがとうございます。チームの皆さんに支えられての結果ですので、共有させていただきます。」

    チームプレーを重視する姿勢は、上司からも同僚からも高く評価されます。


好印象を与えるプラスアルファのテクニック

言葉選びに加えて、以下のポイントを意識すると、あなたの印象は劇的に良くなります。

表情とアイコンタクト

下を向いてボソボソと言うのではなく、相手の目をしっかりと見て、明るい表情(柔らかな笑顔)で答えましょう。非言語コミュニケーションは、言葉以上に誠実さを伝えます。

クッション言葉の活用

「恐れ入ります」「恐縮ですが」といった言葉を文頭に添えるだけで、日本語の美しさと丁寧さが際立ちます。

具体的なエピソードへの言及

「特に〇〇の部分で苦労したので、そう言っていただけると本当に嬉しいです」のように、具体的な苦労点に触れると、会話に深みが増し、上司とのコミュニケーションも活性化します。


避けたい!NGな返答パターン

良かれと思ってやってしまいがちな、評価を下げるリスクのある反応です。

  • 「いえいえ、まだまだです」と強く否定し続ける

    謙遜が過ぎると、上司の「見る目」を否定しているように受け取られることがあります。

  • 「運が良かっただけです」

    謙虚に聞こえますが、実力を軽んじる発言は、仕事を任せる上での不安要素になりかねません。

  • 無言で会釈のみ

    何を考えているか分からず、コミュニケーションを拒絶している印象を与えます。


まとめ:言葉一つでキャリアは変わる

上司に褒められた時は、あなたの価値を証明する絶好のチャンスです。「とんでもございません」から一歩踏み出し、「感謝+α」の言葉を添えることで、信頼関係はより強固なものになります。

正しい敬語を使いこなし、相手の好意を快く受け取ることが、結果としてあなた自身の働きやすさや、将来的なキャリアアップ、ひいては高単価な仕事の獲得にも繋がっていくのです。

ぜひ明日から、上司の褒め言葉に対して、笑顔でスマートな返答を実践してみてください。


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