キッチンや洗面所のシンクが詰まった!原因別の解消法と二度と繰り返さないための予防策


「洗い物をしていたら水が全然流れない!」「シンクから嫌な臭いがしてくる……」

そんな突然のトラブルに、焦ってしまう方は少なくありません。シンクの詰まりは、放置すると水漏れや階下への被害、さらには高額な修理費用につながる恐れもあります。しかし、実は初期段階であれば、身近な道具を使って自分で解決できるケースがほとんどです。

この記事では、シンクが詰まる原因を徹底解説し、プロも実践する具体的な解消テクニックを紹介します。読み終わる頃には、あなたの家のシンクもスッキリと流れるようになり、日々のストレスから解放されるはずです。


なぜシンクは詰まるのか?主な原因とメカニズム

シンクが詰まる理由は、場所によって異なります。まずは「何が原因で詰まっているのか」を特定することが、解決への近道です。

1. キッチンの場合:油汚れと食材カス

キッチンの詰まりの正体、その8割以上は「油」です。

調理器具や食器に残った油が排水管に流れ込み、冷えて固まることで、まるで動脈硬化のように管の内側を狭くしていきます。そこに細かな食材カスや洗剤カスが蓄積し、強固な「油の塊(石鹸カス状の汚れ)」へと成長します。

2. 洗面所・お風呂場の場合:髪の毛と皮脂

洗面台の詰まりは、髪の毛が主な原因です。

髪の毛が排水口のトラップに絡まり、そこに洗顔料や石鹸、剥がれ落ちた皮脂、さらには化粧品の油分が混ざり合うことで、ドロドロとした「ヌメリ」が発生します。

3. 異物の混入

スプーンやフォーク、洗剤のキャップ、ヘアピン、さらには掃除中に落とした固形物などが物理的に水の通り道を塞いでいる場合です。これは薬剤では解決できないため、取り出す作業が必要になります。


自分でできる!シンクの詰まり解消テクニック5選

専門業者を呼ぶ前に、以下の方法を試してみてください。

① タオルとお湯を使った「真空加圧法」

特別な道具がなくてもできる、非常に効果的な方法です。

  1. 排水口の準備: ゴミ受けカゴを取り外し、排水口の穴をタオルで隙間なく塞ぎます。この際、後で引き抜きやすいようにタオルの端は外に出しておきましょう。

  2. お湯を溜める: シンクの6〜7分目まで、40〜50度くらいのお湯を溜めます(※熱湯は配管を傷めるため厳禁です)。

  3. 一気に引き抜く: 溜まったら、一気にタオルを引き抜きます。お湯の重み(水圧)によって、詰まりの原因を一気に押し流します。

② 重曹とクエン酸(またはお酢)の化学反応

軽度のヌメリや油汚れに効果的で、環境にも優しい方法です。

  1. 排水口に重曹をたっぷり(カップ1杯程度)振りかけます。

  2. その上から重曹の半分程度の量のクエン酸(もしくはお酢)をかけます。

  3. シュワシュワと泡立ってきたら、そのまま30分〜1時間ほど放置します。

  4. 最後にお湯でしっかりと洗い流します。

③ ピーピースルーなどの強力な洗浄剤

市販の液体パイプクリーナーでは解消しない頑固な油詰まりには、業務用の洗浄剤が有効です。これらはタンパク質や脂質を強力に分解する成分を含んでいます。使用の際は必ず換気を行い、ゴム手袋を着用してください。

④ ラバーカップ(スッポン)や真空式パイプクリーナー

物理的な圧力で詰まりを動かす方法です。

シンク内に少し水を溜め、カップを排水口に密着させて「ゆっくり押し込み、一気に引く」のがコツです。引く時の力が詰まりを浮かせ、解消へと導きます。

⑤ ワイヤーブラシによる削り落とし

配管の奥で汚れが固まっている場合は、ワイヤーブラシを挿入して直接汚れを削り取ります。S字トラップのカーブなどは通りにくいことがありますが、少しずつ回転させながら進めるのがポイントです。


排水管の構造を知ってトラブルを回避

シンクの下を覗くと、多くの場合は「S字」や「P字」に曲がった排水トラップが見えます。

なぜわざわざ曲がっているのかというと、常に一定量の水を溜めておく(封水)ことで、下水道からの悪臭や害虫が室内に入ってくるのを防ぐためです。

しかし、この曲がり角こそが、ゴミや汚れが最も溜まりやすい「鬼門」でもあります。もし自分での作業が難しい場合は、このトラップ部分を分解清掃することになりますが、接続部のパッキンが劣化していると水漏れの原因になるため、注意が必要です。


プロが教える「二度と詰まらせない」ための予防習慣

せっかく詰まりを直しても、使い方が同じであれば再発します。以下の習慣を取り入れて、常に綺麗な排水環境を保ちましょう。

  • 油を流さない: 揚げ物油はもちろん、フライパンに残った少量の油もキッチンペーパーで拭き取ってから洗うようにしましょう。

  • お湯を流す習慣: 1日の終わりに、40〜50度のお湯を数分間流すだけで、配管内に付着し始めた油を溶かし出すことができます。

  • ゴミ受けネットの活用: 細かな食材カスや髪の毛をキャッチするため、目の細かいネットを装着し、毎日交換しましょう。

  • 定期的なパイプ洗浄: 月に1〜2回、市販のパイプクリーナーを予防として使用することで、大きなトラブルを未然に防げます。


まとめ:手に負えない時は無理をせずプロに相談を

シンクの詰まりは、初期対応が肝心です。「水の流れが少し悪いな」と感じた時点で、今回ご紹介したタオル法や重曹を試してみてください。

ただし、以下のような場合は専門の水道修理業者への依頼を検討しましょう。

  • 何をしても全く水が引かない

  • 排水管の接続部から水が漏れている

  • 床下から水が溢れてきた

  • 固形物を落としたことが確実である

無理に自己流で作業を続けると、配管を破損させたり、状況を悪化させてしまうこともあります。

清潔なシンクは、快適な暮らしの基本です。日々のちょっとしたケアで、詰まり知らずの快適なキッチン・洗面所を維持していきましょう。


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