トイレが詰まった!スッポンの正しい使い方と、道具がない時の応急処置ガイド
「トイレの水の引きが悪い…」「水位が上がってきて溢れそう!」
そんな絶望的な瞬間に直面したら、まずは深呼吸して手を止めましょう。焦って何度も水を流すのは厳禁です。便器から水が溢れ出し、床材の腐食や階下への漏水といった二次被害を招く恐れがあるからです。
トイレのトラブルは、その多くが「紙の流しすぎ」や「異物の混入」による一時的なもの。正しい知識があれば、専門業者を呼ばずに自力で解決できるケースがほとんどです。
この記事では、トイレ詰まりの救世主「スッポン(ラバーカップ)」の120%正しい活用術から、道具が手元にない時の驚きの応急処置まで、プロの視点で詳しく解説します。
1. 焦りは禁物!作業前に必ずやるべき「3つの準備」
いきなり道具を突っ込む前に、被害を最小限に食い止めるための下準備が必要です。
止水栓を閉める: トイレの横にある給水管のマイナス溝を回し、水を止めます。これで誤って洗浄レバーを回しても水が出なくなります。
床を養生する: 新聞紙やビニールシートを床一面に敷き詰めましょう。作業中の水跳ねによる汚染を防ぎます。
水位を調整する: 便器内の水位が高すぎる場合はバケツで汲み出し、逆に空っぽの場合はカップの頭が浸かる程度まで水を足します。
2. 実は間違っている人が多い?スッポン(ラバーカップ)の正しい使い方
「スッポン」は、押し込む力で詰まりを解消する道具ではありません。実は**「引く力」**こそが重要です。
ステップ別・確実な解消法
カップ選び: 洋式トイレには、先端に筒状の突起がついた「洋式専用」を使いましょう。和式用では密閉できず、効果が半減します。
密着させる: 排水口を覆うようにカップを押し当て、中の空気をゆっくりと抜いて真空状態を作ります。
一気に引く: 力を込めて「グッ」と手前に引き抜きます。この時の陰圧(吸い出す力)によって、配管の奥で固まった紙を崩したり、手前へ戻したりします。
繰り返す: これを数回から十数回繰り返すと、「ゴボゴボッ」という音と共に水が引いていく瞬間が訪れます。
3. スッポンがない!そんな時の代用アイデアと応急処置
深夜や外出先など、道具がすぐに用意できない場合でも諦めないでください。家庭にあるもので代用が可能です。
【方法A】「お湯」の熱でトイレットペーパーをふやかす
紙の詰まりに最も有効です。
45〜60度程度のお湯を用意します(※100度の熱湯は便器の陶器を割る恐れがあるため厳禁)。
高い位置から排水口めがけて、お湯を注ぎます。
そのまま1時間ほど放置し、紙が自然にふやけるのを待ちます。
【方法B】「ビニール袋」で即席スッポンを作る
厚手のビニール袋(ゴミ袋など)を二重にし、手を入れます。
拳を排水口に差し込み、隙間を埋めるようにして押し引きします。
直接的な圧力がかかるため、軽度の詰まりならこれだけで開通することがあります。
【方法C】ペットボトルを活用する
500mlのペットボトルの底から3〜4cmをカッターで切り落とし、キャップを外します。切り口を排水口に差し込み、口の部分を指で塞ぎながら上下に動かすことで、ラバーカップに近い圧力を生み出せます。
4. やってはいけない!NG対処法と業者の呼び時
間違った対処は、修理費用を数倍に膨らませる原因になります。
「強アルカリ性薬剤」の過信: 髪の毛などは溶かせますが、トイレットペーパーの塊を溶かす力はほとんどありません。
「異物」を押し込む: スマホや検温器、おもちゃなどを落とした場合、スッポンを使うのは逆効果です。奥の配管へ押し込んでしまうと、便器を脱着する大がかりな工事(数万円〜)が必要になります。
業者に依頼すべきサイン
数時間放置しても水位が全く下がらない。
異物(固形物)を流したことが確実である。
排水桝(外のマンホール)から水が溢れている。
信頼できる業者は、作業前に必ず「見積書」を提示します。ネットの格安広告に惑わされず、自治体の**「水道局指定工事店」**に相談しましょう。
5. まとめ:トイレ詰まりを未然に防ぐ「新習慣」
トイレが詰まるのは、日々の使い方の積み重ねです。
「大」と「小」のレバーを使い分ける: 節水のために常に「小」で流すと、配管の途中で紙が止まりやすくなります。
お掃除シートは1枚ずつ: 「流せる」と書いてあっても、溶けるまでには時間がかかります。
定期的な点検: 流れが少しでも「重い」と感じたら、早めに今回紹介したお湯による洗浄を試してみてください。
「つまり」の不安から解放され、毎日を安心して過ごせる環境を整えましょう。
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